千住大橋駅前店にやって来た。
うっかり食券を購入するのを忘れて並んでしまったのだが、買って並び直すときに後ろに並んでいた方が元の場所に入れてくれた。
『二郎は一期一会』
何気ない心遣いや親切を受け、それを食うのもまた二郎なのであろう。
いくぶん感傷的になっていたら、いつの間にか着丼。
この液体アブラの良い表情。
こちらがわざわざムードを演出せずとも、妖艶な表情を存分に魅せてくれる。
こちらがわざわざムードを演出せずとも、妖艶な表情を存分に魅せてくれる。
極上の端豚とアブラがヤサイの上で裸で寝ている。
お金持ちだったら裸婦画ではなく、この絵画を家に買いたい。
小ぶりながらも、ほぐれる柔らか豚は味染み具合が抜群。
見かけはお堅い雰囲気でも、意を決して近づいてみれば、友達になれること間違いなし。
うっわぁ!めっちゃうまい!
醤油色に染まった麺は箸で持ち上げようとすると切れそうなほどデロデロ。生玉子が絡みついて麺の喉ごしをさらに心地良いものにしている。
アブラうんめえ…。
千住の汁は極上アブラ、生玉子さらに豚の旨味が溶解して醤油にさらなる奥深い味わいをもたらしていた。